
青バナナを手に入れる事が出来たのでいろいろ作ってみた【レシピ付き】
はいどうも~カリーチャクラです。
私もインド料理を作る人間の端くれ。やはり現地の意向が気になり現地の料理をネットや本で検索する事はあります。しかし、現地では普通の食材でも日本では手に入らない食材が多々あるのも事実。そんな食材の一つが青いバナナ。
今回はそんな青バナナをようやく手に入れる事が出来たので早速試してみたってお話です。
青バナナってどうやって食べるの?下処理は?味は?なんて気にはなっているが試した事ないという方の人柱となれればこれ幸い。
お伝えするのはいつもの私。仕事に疲れてサラリーマン退職から30代に飲食店での独立、現在南インド料理を作る現役料理人chakra店主のヒロシです。それでは始めましょう~ Let’s Spice!
目次
■通常手に入らない青バナナが年に一度だけ手に入る時期
今回うちが仕入れられたのはホントたまたまです。運が良かったとも言えます。
どうやって仕入れられたのかと言いますと、実はお盆の時期になるとお供え物用に青い状態のバナナを販売する所があるんです。お盆の頭の方にうちの近所のスーパーでも2件ほど売っているものを見かけました。最初見つけた時はなんで急にインド化したの?って思ったものですがカレンダーを見て納得でした。こんなチャンスはないと早速購入したって訳ですね。
通常バナナは青い時に収穫され保管庫にて追熟、黄色く熟してからスーパーなどの売り場に並びます。
日本では青バナナが手に入らないんだな~って思っていたのは、通常青バナナを売っている所がないだけで、保管庫では眠っているという事なんですよね。
確かにそのままでは食べられないのですが、私たちのようなアジア料理店には需要があります。通年で売っても売れると思うのですがね~。誰か売ってくれんかね~?今回のこの記事が世の中のバナナおろし業者に届け~!
■青バナナの食べ方はどうするの?下処理の方法から行きましょう
青バナナ。当然ながら熟成していないのでそのままでは食べられません。ま、私は食べたけどね。あくまで自己責任。
感想としてはエグミが強くてこれがあんなに甘くなるんだ~って不思議な感じがしました。当たり前だけどうまいもんではなかったですね。
ではそんな青バナナをどう処理するのかと言いますと、皮をむいて下茹でするというのが一般的なようです。
私の調べた限りでは皮のむき方には2つ方法がありました。
一つ目は縦に切れ目を入れて包丁でテコの原理のように皮をはぐ方法。ぶ厚い桂むきをイメージして頂ければと思います。皮と実がある程度はくっついているのですが、力を入れるとパキッて感じでむけていきます。
そしてもう一つはピーラーでむく方法。こちらは完全にむくのではなく、少し皮を残しつつむくみたいな感じですね。
皮をむいたら輪切りにして沸騰したお湯に入れて茹でます。カットした厚さにもよるでしょうが1~2分って所です。
茹であがってから試食したらエグミは消えていました。そしてジャガイモのような味がします。なぞの穀物感が違和感満載です。
■実際に料理を作ってみた
素揚げ
ネット上でもおそらく一番人気の素揚げ。上の下処理の所で茹でると書いていますが素揚げするなら茹での工程は不要です。
作り方はいたって簡単。
青バナナの皮をむいてスライスして油で揚げて塩をする。ポテチの作り方と一緒だな。味の方はね~、味もポテチと一緒よ。やはり青バナナは穀物という認識で良いかと思います。
まあそんな作り方なんで、コツみたいなものも特にはないです。
私は包丁でスライスしましたが、スライサーみたいなのがあればそちらが便利かと思います。薄ければ薄いほどカリッとして美味しいかったのでスライサーの圧勝だろうね。あるなら使いましょう。
後、コツとすれば高温で一気に揚げてしまうという事でしょうか。まあそんな感じです。
サブジ的なものを作る
素揚げに次いで多かったのはサブジ的な使い方です。
クミンをテンパリングして下茹でした青バナナを炒める。パウダーはターメリック、チリ、コリアンダー。まあこの辺は市販のカレー粉で代用しても良いかと思います。
=材料=
・皮をむいて茹でた青バナナ2本(5ミリスライス)
・サラダ油 大1
・クミンシード 小1
・ターメリック 小1/2
・チリ 小1/2
・コリアンダー 小1
・塩 小1/2
材料のみ記載しておきます。作り方は省略。
食べた感想としては素揚げと同じで申し訳ないです、ジャガイモです。ジャガイモのサブジですね。味の方は想像の域を出ないですが悪くはないですね。
パウダースパイスで香りを決めてしまっているのでジャガイモのサブジとのリンク度は上がります。ただ見た目は違うのでこれはこれで楽しめるのではないかな?と思います。
青バナナをさっぱりと食べてみる
上記レシピがあまりにも想像の域を出なかったので、ちょっと冒険心を出してみた。
サラダ的に食べられないのか?という事と私の主戦場である南インドに引っ張り込む。
調理法としてはマスタードシードをテンパリングして、青バナナとキュウリを入れて、仕上げに山椒油で香り付け。パウダースパイスは無し。
=材料=
・皮をむいて茹でた青バナナ2本(5ミリスライス)
・サラダ油 大1
・マスタードシード 小1
・チリホール 1
・キュウリ 1本
・塩 小1/2
・山椒油 小1/2
こちらのコツとしては、キュウリを入れるので火入れは短め。そんな意味もあり、青バナナの下茹ではちゃんとする事ですね。下茹でした時点で食べられるまでしっかりと茹でている事が必須。
パウダースパイスを入れると結局サブジ的になっちゃうので省略!それじゃ~スパイス料理って言えなくなるじゃん~って方は、入れるとしたらターメリックを少し。これでスパイス料理としての面目は立つかな。
このままではあまりにスッキリしすぎるのでクセをつけるべく山椒油を加えてみた。マスタード油でもゴマ油でも面白そうだなと思う。
冷蔵庫で冷やしてサラダ的に食べる。
食べた感想としてはキュウリとの相性は良い。玉ねぎやトマトを入れてもよりサラダ感覚になるのではないだろうか。青バナナのほんのりとした甘さとキュウリのスッキリが合うし、まとめ役の山椒油が生きる。油を変えたら楽しみ方も変わって面白そうだなと。試してはないのであくまで想像の域。
■青バナナを料理しての感想
今回はなかなか日本では手に入らない青バナナを調理に使ってみました。感想としてはスゲー美味い!って訳でもないけど、こんなん使っていたら現地感があっていいよね~って感じ。また見かけたら買うと思います。年に一度しか見かけないけどね。
私たちのように海外の料理を扱っていると、日本では手に入らない食材は多々あります。
今回の青バナナもそうですし、バナナの葉や青マンゴーやドラムスティック。これらの食材は国内でも作られているので一部農家の方は手に入れる事が容易いかと思いうのですが、商品としての流通はなかなかしていないのが実情。私たちインド料理や海外の料理をしている者からしたらあ~欲しいとなっているはずなので、も~し生産者の方がこのページを見られていればネットで売れば結構売れると思うのですがね~。
ちなみにちなみになのですが、ついでにもう一つ。私たちはパクチーの根っこも使います。まれに根っこ落として出荷されてますがあれは残しといて欲しいな~。
■今回使ったスパイス
皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを
チャクラ 小川
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