一つの資格で店が出来る?食品衛生責任者と店の営業許可について
はいどうもカリーチャクラです。
今回のテーマはカレー屋をやるにあたって私が実際取った資格についてのお話です。
私がお店を始めるにあたり資格どのくらい取ったと思います?先に答えを言いますね。一つです。たった一つです。
この記事を読んでいる方はカレー屋を始めたいんだけど~(って別にカレー屋限定じゃなくてもいいんだけど)実際にお店をオープンするのにどんな資格が必要なの?という疑問をお持ちの方だと思います。
今回はそんな方向けに実際私がお店をオープンするまでに取った資格についての流れを説明していこうと思います。
近いうちや将来漠然と~でもカレー屋をしたいという希望を持たれている方には今回の話はきっと参考になるかと思います。
お伝えするのはいつもの私。仕事に疲れてサラリーマン退職から30代に飲食店での独立、現在南インド料理を作る現役料理人chakra店主のヒロシです。それでは始めましょう~ Let’s Spice!
■うちくらいのカレー屋がしたければとるべき資格は一つだけ
まずは飲食店を始めるにあたり必要な資格を言いますね。
食品衛生責任者と防火管理者です。
なんだよ~いきなり言っていることが違うじゃね~かよ!とお思いかもしれませんがちょい待ったです。
防火管理者の資格は客席数が30名以上のお店には必要という条件が付いています。つまりうちみたいに小さい店には必要ないんです。
ちなみに30名以下が小さいみたいな言い方しましたが、30名収容しようと思ったら厨房とか考えても20坪くらいのテナントが必要になってきます。福岡のうちの店の位置くらいだと家賃が坪2万として40万ですよ。家賃だけで。しかもこの規模になったら一人では到底回せないとしてスタッフが2名くらいは~で人件費が月40万で~となると最低必要な売り上げが~ってもうやる前からくじけそうな金額になってきます。
まあそこに挑みたい人はもちろん防火管理者の資格は必要です。ですが今回はあくまでうちの店を参考にという前提でお話を続けさせて頂きます。
さてそれともう一つの食品衛生責任者の資格なのですがこれはうちの規模の店でも必須です。
ただし、食品衛生責任者というのは栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、と畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者、船舶料理士、食品衛生管理者の有資格者においては食品衛生責任者の資格を有するものとされます。まあつまりそれ以上の資格を持っているからOKよって事です。この辺は私も持ってなかったので経験はありませんが、保健所で申請すれば資格証がもらえるかと思います。
■食品衛生責任者の取り方
そんな漢字ばっかりの資格なんか持ってないよ~という方もご安心を。食品衛生責任者の資格は比較的簡単に取ることが出来ます。
ちなみに私もこの方法で取得したので、当時の感想も合わせて方法をお伝えしますね。まあもう随分昔の話ですがちょっと調べたらそんなに変わってなかったので参考になれればという事です。
まずは国内どこでもいいですが保健所に連絡です。お住いの地域の保健所ですね。私は福岡なので下のリンクの所です。
金額や日程は保健所によって変わりますのでそちらでご確認を。ちなみに現在(2022年)の福岡では受講料が1万円。16年前に受けた私も確か1万円だったのでインフレの影響はうけとりませんね。
日程を調べて予約をしたらそこに書かれている必要な物とお金を持って当日指定された場所に向かうだけです。遅刻さえしなければ後は係の方の誘導に従ってホールのような所で待機。そのうち講習が始まります。
会場によっても多少の違いはあるでしょうが基本は朝からお昼の休憩はさんで夕方までという流れです。
講習の内容としては食中毒に気をつけましょうという事が中心ですね。○○肉には○○という菌がいて何度で何分中心まで加熱すると死滅しますとか。手洗いがどうとかそんな感じです。
そしてこれは私が実際に受けた時に言われた事なので、一般的ではないのかもしれませんが一応ご報告。
受講の初めに講師の方が「今日一日長くなりますが寝ないように!最後にはテストがあるのでちゃんと聞いといて下さい!テストの点があまりに悪いと資格を与えられませんよ!」とおっしゃいました。
受講生はま~受ければいいんやろ~くらいの気持ちでいたのですが、この一言であれ?受からんかったらやばいぞ!という雰囲気に。私含めて会場は講師の方の話をまじめに聞く雰囲気で一日が過ぎました。
講習も終わり最後にテストです!との流れの時に、講師の方が「今日は皆さん真面目に聞かれていたのでテストは免除とします!」と言ってそのまま終了。受講済み証みたいなものを貰って解散という流れでした。
さ~これはどう見るべきか。最初からテストなんてない予定だったのか私たちの態度が良かったから本当に免除されただけなのか。まあ前者の可能性が高いとは思いますが~テストがないとも言い切れないので講習は真面目に聞きましょう。
というか食中毒は本当に怖いのでテストなんかなくても真面目に聞きましょうね。
■お店の営業には営業許可がいるがこれは内装業者の方が詳しい
客席30席未満で私たちが取らなければならない資格は食品衛生責任者だと説明しました。これで商売は出来ます。ただ、自分でお店を開こうとなると今度はそのお店に対して営業許可を取る必要が出てきます。
それは保健所の許可と消防法の準拠です。
まずは保健所。
商売の内容にもよるのですがうちみたいなカレー屋ではまず手洗いの場所がシンク以外に有る事。手洗い場には石鹸がある事。食器棚に扉がある事。厨房の床が防水である事。などがチェックの対象になります。
そして消防法。
これらは収容人数にもよりますが消火器の設置。カーテンを使用する場合は防火用である事。ガス警報器の設置。非常口誘導灯などです。
これらはうちが実際に指導されている事なので、地域や収容人数が異なると違ってきますのでそれぞれ管轄の保健所と消防署に確認をとりましょう。
この二つ。なんでざっくりとしか書いてないの?って事なんですが、実はうちの店をオープンする時はこの辺の事は全て内装業者に任せっきりでした。まあ楽したって言えば楽したって事ですが、この方が確実です。
なんでかって言うと、この辺は地域によっても違いがありますし、細かい指摘のポイント(クセ)みたいなものもあるんです。
なので内装業者に依頼する時に保健所の許可と消防法が通るように設計して下さいって依頼をする方が確実です。こういう理由からも内装業者は飲食店専門だったり得意としている所を選んだほうが良いという事になります。
この条件を付けておいて、それぞれの検査日に内装業者さんに同席してもらいましょう。
この条件を入れておくと、後々何か問題が出ても内装業者さんが費用内で無料で対応してくれる事が多いです。
■まとめ
今回はお店を始めるにあたって必要な資格についての話をしてきました。
客席数が30席未満であれば資格は食品衛生責任者のみで大丈夫です。飲食店としてテナントを作るのであれば、保健所と消防署の許可が必要となってきます。
この辺は地域によっても違いが出てきます。やはりその地域で沢山飲食店を作っている内装屋さんに頼むのが一番楽だと思います。特にこの辺は失敗が出来ない所でもあるので多少お金がかかっても専門店に依頼で間違いないかと。
お店を始めるならメニュー考えたり食器そろえたり他の仕事もめちゃくちゃありますしね~。私の経験上そちらに力を注いだ方が良いと思いますよ。
新しくお店をオープンさせようと思われている皆さん!頑張ってくださいね!
皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを
チャクラ 小川
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