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オレガノというスパイスについて考える【最後はなぜかピザソース】

はいどうも、カリーチャクラです!
今回のテーマはオレガノです。オレガノってハーブはボチボチ有名ですので、皆さんも一度は耳にしたことが有ると思います。でもそんなオレガノ、知名度が有る割には使った事はないよ~って方が大半を占めているのではないでしょうか?(笑)
そんな知名度の割には使われていなオレガノ。それはきっとオレガノがどんなスパイスなのか?という事があまり知られていないからだと思います。今回はそんなオレガノについて、オレガノっていったい何なの?という事から味や香り、そして料理への使い方までを説明出来たらと思います。
お答えするのはいつもの私。仕事に疲れてサラリーマン退職から30代に飲食店での独立、現在南インド料理を作る現役料理人CHAKRA店主のヒロシです。それでは始めましょう~ Let’s Spice!



 

■オレガノってどんなスパイス?

まずは基本情報から行きましょう。呼び名的な所。英語表記で【oregano】 学名で【Origanum vulgare】 和名【ハナハッカ】となりますね。シソ科に属していまして、同じシソ科で言いますとマジョラムがそれにあたります。確かに二つ並べてクンクンすると香りはよく似てはいますね。ちなみにオレガノはギリシャの言葉で、和訳すると「山の喜び」となりまして、オーオレガノーーーー!!!って事?(笑)
原産地は地中海あたりで、現在作られているのは地中海界隈のヨーロッパはもちろん東南アジアやメキシコやアメリカなどなど、ってもう世界中って言ってもいいんじゃない?レベル。
このオレガノ、夏から秋にかけて小さくてかわいらしいピンク色の花をつけるようです。これは観賞用としても使えるし植えてもいいのかな~?名前もハナハッカってかわいいし。なんて思ってはいるのですが、フレッシュよりもドライの方が香りが強いって事は結局スパイスとして使う分は改めて購入するわけだから、植えてるオレガノは観賞用だけになっちゃうって事よね~。だったらもっと現実的に食えるもん植えたいよな(笑)なんてうだうだ考えてしまう。

 

■味や香りは?

さあお次は味と香りですね。
香りはいかにも葉っぱ系のハーブって感じでさわやかです。なんて洒落こいて言っていますが、分かりやすく言えば草の匂いですわ(笑)草を乾燥させた苦味を感じるあの香りですね。もちろん嫌な香りではないですよ!
後は上でも少し書きましたがマジョラムとは似ていますね。まあでもマジョラムよりは香りが強くむせ返るっていうのかな~。ワイルドマジョラムなんて言われているみたいです。こういう言いかえ的なのはしっくりくるのが少ないですが、こちらに関しては珍しくしっくりです。納得。

 

■オレガノの効能は?

オレガノは頭痛を和らげ、神経を鎮める効果があるとされています。つまり神経系の頭痛、いわゆる頭痛持ちって言われる方は試されたら良いかもしれませんね。取り入れ方としてはハーブティーとして飲まれるのが手軽だと思います。実際うちの店で扱っているハーブティー(頭すっきり)の中にはオレガノが含まれています。スパイスの薬効って胃腸系が多い中こういう効能は有難いですね。
じゃあ胃腸系には効かないの?なんて思われそうですが、もちろん胃腸系にも効果がありまして、消化促進の効果もあります。食べ過ぎた~なんて次の日にオレガノティーを飲むとスッキリします。
頭痛と消化促進。まあ頭が痛い人が食べ過ぎる事も無いとは思いますが(笑)そんだけいろんな効能が有るって事ですね。

 

■どんな料理に使うの?

さてさてお次は料理への使い方です。ここでこんな事言うのもなんですが、実はオレガノってインド料理にはあんまり使わない(笑)
オレガノはトマトやチーズとの相性がとても良いんですね。となると必然ピザやパスタ、つまりイタリア~ンなイメージになっちゃうんです。ですからうちの店では基本ハーブティーに使うばかりで、料理へ使う機会は?って言われるとたまに作るまかないのパスタくらい(笑)
ただこのオレガノ単体で料理に使われる機会は少ないですが、ミックススパイスに入れられることは多いです。
有名どころで言えばテクスメクスで使われるチリパウダー(唐辛子ではないです)やフランスでお肉の臭み消しなどに使われるエルブドプロバンスですね。あとは日本でも有名なクレイジーソルトなんかにも入っとります。
こういう使われ方しているって事はインドの複合スパイスチャットマサラに入れても美味しそうな気はしますな~。また機会がありましたらやってみます。
とまあこんな感じで表立っては活躍の場は少ないですが、いつの間にか皆さんも口にしているかもしれないスパイス。それがオレガノですね。

 

■おまけでうちのまかないレシピを紹介

どんな料理に使うのかって所でインド料理にはあんまり使わないって言っちゃったオレガノ。でもこのままだとやっぱりさみしいので、インド料理とは全く関係ないが(笑)私がたまに作るトマトソース兼用ピザソースの作り方を紹介致しますね。

 

・トマトソースの作り方

(材料&下処理)
・トマト缶(ホール) 2缶 800g
・玉ねぎ 1玉 みじん切り
・G&G 30g
・塩 小1

(テンパリング)
・サラダ油 40㏄
・ブラウンマスタード 小2
・ウラドダル 小1
・チャナダル 小1
・チリ 2本
・クミン 小1

(作り方)
・大き目の鍋でテンパリングを順に行う
・玉ねぎを入れて炒める
・G&Gを入れて香りを立たせる
・ホールトマトをつぶしながら入れる
・沸騰したら弱火にしてフタして15分煮込む
・塩で味を調えたら完成

テンパリングでスパイスを使っているのはインド料理店の意地と言うか悪あがきというか(笑)
こちらのトマトソースはまかないではパスタのソースとして使ったり、煮込み料理のベースにしたりですね。

 

・ピザソースへの転用

ではトマトソースをピザソースに転用していきます。
まずはトマトソースの水分が多ければ少し火を入れて詰めます。適当な粘度になったらピザ生地に塗り、オレガノを適量パラパラ散らします。あとはいろいろな具材のせて焼くだけです。マリナーラならばニンニク、マルゲリータならばバジルとモッツアレラチーズという具合ですね。トマト系のピザであればこれでなんでもOKです。
トマトソースにオレガノをパラパラするだけですが、オレガノの香りで一気にピザソースへ早変わりするのが不思議なんですよね~。この変化を楽しむだけでも一回は作る価値ありです!ま、うちの本業ではないですけど(笑)

 

■オレガノについてのまとめ

今回はオレガノというスパイスについて書いてきました。最後はインド料理と全然違う方向に行ってしまいましたが(笑)オレガノというスパイスの魅力が伝われば嬉しいです。これを機会に是非一度自作ピザを作ってみられてはいかかでしょう?市販のピザソースよりはフレッシュで美味しいですよ~。

 

■今回使ったスパイス

スパイス 小袋 使い切り オレガノ 5g

 

 

皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを

チャクラ 小川

 

 

 

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