スーパーフードモリンガの実であるドラムスティックを食べてみよう
はいどうも、カリーチャクラです。
今回のテーマはドラムスティックについてです。
ドラムスティック?ドラムをたたくあのバチみたいなやつ?なんて思われても致し方なし。事実ドラムスティックで検索かけたらあれが一番に出てきますしね~。
でもミールス専門店やっている私が急にミュージシャンを目指すわけもなく、実はドラムスティックっていう野菜があるんです。
このドラムスティック。現地インドではサンバル(ミールスに含まれる料理)に多用されるのですが、日本ではなかなか手に入らない食材なんです。
でも先日東京に行った時に見つけて即買い!福岡まで持って帰って早速サンバルにしてみました!
今日はそんなドラムスティックをうちがどうやって料理したのか?どんな味だったのか?みたいなことをお伝え出来たらと思います。
ドラムスティックをたまたま手に入れたけどどうやって調理すればよいか分からない~とか、現地の雰囲気の出るサンバル作って人気のミールス屋になるぜ!って方にはぜひ読んで頂きたいです。
お伝えするのはいつもの私。仕事に疲れてサラリーマン退職から30代に飲食店での独立、現在南インド料理を作る現役料理人chakra店主のヒロシです。それでは始めましょう~ Let’s Spice!
目次
■まずはドラムスティックっていったい何?ってお話
料理をする前にまずはドラムスティックの基礎知識を少し。
ドラムスティックとはモリンガって植物の実の事をいいます。ちなみにモリンガは日本名でワサビノキ。
まあ正直ウィキペディアでワサビノキをググれば基礎知識的なことは全部載っているが、全部読むものメンドクサイだろうからちょっとまとめますね。
うちらが今回食材として使うのがドラムスティック。このドラムスティックとはワサビノキに生る実の事なのは先ほど言いました。見た目がドラムスティックに似ているからってのが命名の理由ですがこの辺のネーミングセンスは相変わらずって感じ。
ってな事でワサビノキ=ドラムスティックがなる木だからドラムスティックツリーって呼ばれたりもする。また学名が Moringa oleifera Lam な事から単にモリンガって呼ばれたりもする。
ちなみにこのドラムスティックからとれる種は単にモリンガって呼ばれて日本ではスーパーフードとして重宝されている。私も一度もらって食べたことがあるが、食べた後に水を飲むと甘く感じる不思議な種だったな~。
主な産地はインドなんですが、日本でも沖縄や鹿児島で栽培がされているようですね。
ただこれおそらくですがスーパーフードモリンガの為であって、ドラムスティックの為ではない。福岡では入手が困難ってのはきっとそういう事だと思う。モリンガ農家の皆さん~是非うちに売ってください!
まあそんなドラムスティックを手に入れたので今回はサンバルを作ってみました。
■サンバルを通してドラムスティックの調理法
サンバルの作り方を一から書くとちょっと趣旨がずれてしまいそうなので、以前書いたサンバルの作り方を参考にしながら説明します。
はいどうも、カリーチャクラです!今回のテーマは【実践料理編】サンバルです。 当店は南インド料理ミールスの専門店なのですが、そのミールスに含まれるメイン的な物の一つがこのサンバルです。ミールスの中では決して派手な料理ではないですが、だからこそ店のレベルが問われるそんな料理ですね。 今回の記事で...
↑の作り方の中の具材をドラムスティックと茄子と白瓜と玉ねぎに変更して作ってみました。
まずはドラムスティックをきれいに洗います。
ここでピーラーなどを使って皮をむくという方法もあるようなのですが、皮をむいたところで筋は残るので私はむきません。
次に適当な長さにカットします。長さは4~5cmって所ですね。今回初めての挑戦だったので、試食用に端っこを残しています。
後はほかの具材も適当な大きさにカットして下処理は完成です。
サンバルの元となる豆を煮たものに先ほどの端っこをつけて仮茹でしてみました。
時間にして2~3分程度で柔らかくなったので煮込み時間はその他具材と同じくらいで良さそうです。
具材は全部同時投入でパウダースパイスとテンパリングでサンバルを仕上げます。
■ドラムスティックの食べ方
サンバルの具材として調理したドラムスティックを食べます。
まあ基本はお好きなように(皮食う人もいるでしょうしね~)って言う事だとは思うのですが、一般的な食べ方として紹介しますね。
まずは筒状のドラムスティックを割って広げます。
中に種があったらまずそこだけを取って食べます。この種が後のモリンガって事ですな~。
広げたものを半分口に含み、歯でこそげ取るようにして内側の柔らかい所を食べます。上下をひっくり返して反対側も同様ですね。
柔らかい所を食べたら硬い皮は捨てます。
■こいつは美味いのか?忖度無しで言う
基本はそんなに味が強いという感じではないですね。煮込んで豆の味がしみ込んだ瓜のような味がします。そこに少し青臭い香りが足されるという感じです。
いろいろな前評判を聞いていたのですが、そんな美味いものではない~ってのが多かった。でも今回初めて食べてみての私の感想。なんやこれ美味いやないか!でした。
まあ半分は珍しいってバイアスがかかっていたのかもしれませんが~。普通に手に入れば今後も私は好んで入れたいです。
まあただ欠点を挙げるとしたら食べ方の所でお判りでしょうが食べにくいです。インドでは手食に対して抵抗がないのでこういうものが素直に受け入れられるのでしょうが、日本では難しいのかなと。
魚の骨も同様ですよね。インド人が料理した魚は骨なんてお構いなしに入っていることが多いですが日本では丁寧に取り除かれている事が多いです。
両方とも手で食べればなんともないのですがスプーン片手にこれどうやって食べるんですか?なんて質問を受けます。
一度口に入れてから皮を出すという行為も日本では受け入れられにくいかもですね。
■まとめついでに東京近郊のお店の人へ一言
今回は東京出張ついでにドラムスティックを手に入れたので試してみました。
私の忖度なしの率直な感想はこれめちゃめちゃ美味いやん~でした。
やはりサンバルの具というのが定番だとは思いますがドラムスティックをメインにサブジ的にしてみたり調理方法はまだまだ沢山あります。機会があれば試してみたいのですがいかんせん福岡ではなかなか手に入らないので近隣農家さんに冒険家が生まれる事を祈っております。
こういう経験をするとやっぱり東京はいいな~って改めて思います。ちなみに今回買ったのは大久保のスパイスショップ「アンビカ」さんです。
福岡ではなかなか難しいですが、関東圏にお住いのカレー屋さんは多少の交通費を使ってでも購入するべきだと思いますね。
東京でも色々な店を食べ歩いたのですがドラムスティックが入っている店は少ないと感じました。これは差別化のチャンスですよ~!
まあでも日本人相手にこれをいちいち説明するのは少々メンドクサイかなとは思いますが。
皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを
チャクラ 小川
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