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炊飯器で作るチキンビリヤニでおもてなし料理【現役料理人直伝】

はいどうも、カリーチャクラです!
今回のテーマはおうちで作れるお手軽炊飯器ビリヤニです。

ビリヤニと言えばお店に行かないと食べられないとか、専門店の味をおうちで再現は不可能なんてイメージを持たれている方も多いかと思います。
うん、その通り。やっぱりお店の方が美味しいです(笑)

いきなり否定でごめんなさい。でもでもそれに近い物だったらおうちでも作れます!なんて事になったらちょっと嬉しくないですか?
今回のテーマは店の味には及ばないまでも炊飯器を使っておうちで簡単にそれっぽいビリヤニを作っちゃおうという事です。

今までお子様連れでお店に行くのはなんだか気が引けるとか、財布が気になってお腹いっぱい食べられなかった、なんて方もおうちで作ればすべてが解決ですし、ちょっとしたホームパーティーなんかでも活躍するとこ間違いなしです。

今回もそんな問題にお答えするのはいつもの私。仕事に疲れてサラリーマン退職から30代に飲食店での独立、現在南インド料理を作る現役料理人CHAKRA店主のヒロシです。それでは始めましょう~ Let’s Spice!



 

■炊飯器を使ってお手軽チキンビリヤニを作ろう

では早速作って行きます。まずはざっと作り方を箇条書きにしますので、下のコツと合わせながら読んで実践頂ければと思います。

 

用意する食材やスパイス

=食材=
・バスマティライス 2合
・鶏モモ肉 500g
・玉ねぎ 中1玉(200g)
・ニンニク 1欠片
・ショウガ 1欠片
・サラダ油 50cc
・塩 小1
・フレッシュカレーリーフ 1枝 *なければ省略可

=ホールスパイス=
・ブラックペッパー 7粒
・クローブ 7粒
・カルダモン 3粒
・ベイリーフ 2枚
・チリ 2本

=パウダースパイス=
・ターメリック 小1/2
・チリパウダー 小1/2
・クミン 小1
・コリアンダー 小2
・ヒング 少々

 

作り方

=下処理=
・バスマティライスの浸水をする
・鶏肉を2㎝角にカットする
・玉ねぎをみじん切りにする
・ニンニクとショウガをみじん切りにする

=作り方=
・テンパリングを順に行う
・玉ねぎを入れ炒める
・ニンニクとショウガを入れる
・パウダースパイスと塩を入れる
・鶏肉を入れ表面の色が変わるまで火入れする
・塩を入れて混ぜる
・水を切ったバスマティライスを入れる
・全体に混ざったら炊飯器へ
・水を4合の線まで入れる
・カレーリーフを入れる
・普通炊きで炊飯器のスイッチオン
・炊き上がったら完成

 

■店の味を完全再現するポイントを教えます【店主が言うのだから間違いない】

・材料についてのポイント

上記の材料の中で一番手に入りにくいのはフレッシュカレーリーフですかね。乾燥カレーリーフですとまだ手に入りやすいのですが、今回に関してはやはりフレッシュが望ましいです。乾燥だとちょっと口の中に残る感じが気になりますね。無いものはしゃ~ないので省略しても大丈夫です。いらんいらん。

カレーリーフは省略してもいいですが逆に必須なのがバスマティライス。いろんな産地のバスマティライスが有りますがやっぱりインド産のバスマティライスを使って欲しいですね。
パキスタンに比べてちょっと高いかもしれませんが、やっぱりインド産のバスマティライスを買って欲しいかな。ビリヤニに関してはインド産のバスマティライスが香りもパラパラ具合も丁度いいと私は思います。

それと、これは有ればで構わないのですがギーをお持ちでしたらサラダ油の半分をギーに変えても面白いです。サラダ油50gをサラダ油25g+ギー25gにするって事ですね。ギーを加える事でコクがアップしますがこの為だけに購入するまでは必要ないです。あれば使ったらいいよ~って感じです。

 

・下処理のコツ

材料がそろったらまず一番にやって欲しいのがバスマティライスの浸水です。浸水なんて難しい言葉を使っていますが心配いりません、水に漬けるだけです。そのまま炊くとどうしても芯が残ってしまうので、あらかじめ水分を含ませようという事です。
バスマティライスをボールなどに入れて水を注ぎ、軽く混ぜてごみなどを浮かせてその水を捨てます。混ぜる際には日本米みたいにガツガツ研がなくていいです。バスマティライスは細いので割れやすいです。
2回くらい水を変えたら後はたっぷりの水に浸してその辺に放置でOKです。
この放置の時間なのですが、30分以上は浸水させてほしいです。可能であれば1時間半~2時間あればベストです。ベストはベストで書きましたが、きっちり計ったりとかは必要なく以後の調理を進めている間は水に漬けとくよ~というくらいの感覚でOKです。作業前に最初に浸水!これさえ忘れないようにしましょう。

 

バスマティライスを浸水させつつ次の工程に移ります。
次の工程は鶏モモ肉のカットです。不快でなければ皮付きのまま調理していきます。鶏皮はインドでは食べませんが、旨味がよく出るので私はそのまま使っています。美味しいですからね。
大きさは2㎝角でカットです。私が作るいつものカレーよりも少し小さめですね。今回の調理法では縮みが少ないのでいつもより小さめのカットって事ですね。

 

玉ねぎのみじん切りは皆さんがやり慣れた大きさでOKです。1~3mmって所でしょうか。こちらはそこまで気にしなくていいです。そこまでの違いは出てきません。

お次はニンニクとショウガを細かくみじん切りにします。ちなみに1欠片というのは5g程度です。
あらかじめG&Gを仕込んでいるという方はそちらを流用されてもOKです。
G&Gってなに?って方はリンクを張っておきますが、これは普段から沢山作る方用に書いたものです。今回だけという方はみじん切りをして頂ければ充分です。

 

・調理のコツ

まずは厚手の鍋にサラダ油とホールスパイスを入れて火にかけます。
この際のコツはベイリーフを後から入れることです。まずベイリーフ以外のスパイスを入れて火にかけ、充分香りが立ってからベイリーフを入れます。ベイリーフは焦げやすいですからね。
ベイリーフの色が変わったらすぐに玉ねぎを入れましょう。玉ネギで鍋の温度を下げてベイリーフに火が入りすぎないようにするという意味があります。
スパイスに火入れする際のもう一つ注意点としては、スパイスが弾けて飛んでくることがあるので、適当なフタで防御してもいいです。ただし同時に香りも防御してしまう事になるので、スパイス火入れのタイミングを逃さないように注意しましょう。

 

玉ネギがきつね色になったらニンニクとショウガを入れます。玉ネギの色はきつね色くらいで充分です。みんな大好き飴色までは必要ないかな。両方試してみましたがそんなに違いは出ませんでした(笑)

ニンニクの香りが立ったらパウダースパイスを入れます。

パウダースパイスの香りが立ったら鶏肉を入れます。

香りが立ったらって言葉を繰り返していますが、ここでのポイントは香りが立ったらって事です。
よく何分くらい火入れしますか?という質問を受けますが、そんなもの環境によって変わるので明確には答えられません。香りで判断しましょう。

大事な事なのでもう一回言います。
何分火入れしましょうじゃないです。香りが立った次を入れるというのが重要なのです。香りは常に意識しましょう。

 

スパイスの香りが立ったら鶏肉を入れます。鶏肉は表面の色が変わったらOKです。中まで火が入ってなくてもこの後炊飯器で炊くので大丈夫です。むしろここで火入れしすぎたらお肉がパサパサになるので注意です。

鶏肉に中途半端に火が入ったところで、塩を入れて混ぜ、浸水していたバスマティライスの水を切って入れます。どうでしょう?この間に浸水時間が30分以上はたっているかと思います。

バスマティライスを入れたらすぐに全体をかき混ぜます。すぐに全体をからめないとバスマティライスが鍋底に張りつきます!はい、すぐにかき混ぜても張り付きます。ある程度はしょうがないですね。
まあ神経質にならずになるべく救済してやろう位のスタンスで行きましょう。

 

ざっと混ぜたら火を消して鍋の中身を炊飯器に移します。
鍋にはボチボチの量バスマティライスがくっついている事だと思いますが、そこに水を少量入れてゴリゴリして炊飯器に移しましょう。


お鍋に水入れてゴリゴリしながら炊飯器の4合のラインまで水を足します。あまりにもゴリゴリしすぎて水が炊飯器4合ラインを超えないように注意して下さいね。

4合ラインまで水が入ったら軽く混ぜてカレーリーフを散らし、炊飯器の蓋をして普通に炊いたら完成です!
炊き上がった後に軽くほぐして、フタを開けて水分を飛ばしてもいいですね。パラパラ度が上がります。

付け合わせにはヨーグルトが合います。
ヨーグルトにトマトや玉ねぎを刻んで入れても美味しいです。

 

■動画にもまとめています

 

■炊飯器で作るチキンビリヤニのまとめ

チキンビリヤニをご家庭でも簡単に出来るよう炊飯器で作るレシピを考えてみました。
実際にお店でビリヤニを作る時にはバスマティライス自体にスパイスの香りをつけて鍋で炊き上げるのですが、これがまあまあメンドクサイというか、火加減など結構シビアな調整が必要になってきます。
しかし炊飯器を使う事によってハードルはぐっと低くなり、一般の家庭でもお手軽に調理が出来るようになります。
しかも店の味に近い物が出来るとあれば、もう店でもこれで充分なのでは?なんて思ったりもします。
そんなお手軽炊飯器ビリヤニ、これをきっかけに挑戦されてみてはいかがでしょう~。

 

■今回使ったスパイス

上記レシピ中のバスマティライスとスパイスがセットになったキットです。鶏モモ肉等その他食材は用意いただく必要があります。

 

 

 

皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを

チャクラ 小川

 

 

 

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  1. Kimmy

    昔の記事へのコメント失礼いたします。

    このレシピでビリヤニ作らせていただきました。
    すごーーーく美味しかったのですが、記事の方にお塩を入れるタイミングがなく、(読み飛ばしていたらすみません)炊飯器のスイッチを入れてから気付いて、動画を見て確認しました。記事にあったらすごく良いレシピだと思いました😁

    あと、我が家の炊飯器が3.5合炊きだったので、途中でご飯を間引きました(フライパンで残りを調理して失敗しました。)
    スパイスの香るまで、というアドバイスが難しかったのですが、すごく参考になりました。
    素人の感想で申し訳ないのですが、思ったことと美味しかったことをお伝えしたくてコメントさせていただきます。ありがとうございました。

    • ヒロシ

      ビリヤニ作って頂きありがとうございます!
      そして、塩のタイミング。確かに抜けておりました!ご指摘ありがとうございます!
      加筆修正させて頂きました。もしまた何か抜けがありましたら教えて頂けたらありがたいです。

      スパイスが香るまでというのはワークショップのように実際作っている所ではいつもお伝えしているのですが、映像や文章では分かりにくいですよね。でもこれ結構重要ポイントなので私はいつも表現として使っています。時間の経過ではなく香りで判断。意識するだけでも変わってくると思います。

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