
初めてカレーを作る時に買うべきスパイスはこれ【保存方法付き】
スパイス料理って美味しいです!おもいっきり私の独断的な感想から入りましたが、このページを読まれているという事はスパイス料理に興味がある方だと思いますので、共感頂けると信じて書き進めようと思います。
一口にスパイス料理と言いましても多々あります。そんな中でも今回は初めてスパイスからカレーを作ってみたいと思われた方向けにこの記事を書いています。具体的に言えば今まで市販のカレールーがカレーだと思っていたが、巷でスパイスカレーなるものを見つけて、もしくは食べてみて、あれ?どうやら様子が違うぞ?こんな世界があるなら挑戦してみたい!そんな事を思われた方向けって事です。
そんな初めてのスパイスカレー作り。きっと不安も多いかと思います。その不安の内容とはスパイスって何から買えばいいの?買ったはいいが保存はどうするの?というかそもそもどうやって作るの?こんな感じでしょうか。今回はそんなあなたの疑問に答えていきます。
それでは始めましょう! Let’s Spice!
目次
■始めにそろえるべきスパイスは4つです
結論から言いますね。そろえるべきスパイスは以下の4種類です。
・クミン ・コリアンダー ・ターメリック ・レッドチリ(カイエンペッパー)
いずれもパウダーです。
3種類でも出来るのですが、3種類そろえる位ならもう一つ足して4種類買ってください。ここに書いたスパイスは比較的手に入りやすくそんなに高価なものでもありません。ともすれば100均でそろったりもするのですが、出来ればスパイス専門店での購入をお勧めします。やはり専門店の方が回転率も良いので新鮮なものが多いですし、今後買い足していく際にもスパイスがそろっている店を知っている方が良いと思います。そして何より大事な事なのですが、スパイス専門店で買うと自己満足度が上がります。したり顔で買い物すれば、使える気になりますし、あの店知ってるよなどと友人に紹介すれば自慢にもなります。
上に3種類でも出来ると書いたのですが、究極1種類でも出来ます。参考のリンクを張っておきます。ただしこれをカレーと呼べるのかどうかという疑問が残りますので今回はあえて触れません。
■最初に買うのはパウダースパイスです
最初に買うべきスパイスはパウダーです。パウダー?となった方にのみ説明させて頂きます。パウダーとホールの違いが分かる方はスルーでOKです。次の見出しへどうぞ。
スパイスには売っている形状によって名称があります。大きく分けるとフレッシュ、ホール、パウダーです。細かいことを言えばコルサというのがあって粗びきだったりしますがマニアックなのでもう忘れて下さい。知識をひけらかしたかっただけです。
違いはと言いますとなんとなく名前で想像がつくとは思いますが、フレッシュというのは生きているやつですね。生きているという表現が正しいのか?まあ乾燥させる前のものですね。こちらは日本で手に入るのはハーブがメインですね。バジルやコリアンダー(パクチー)やミントなんかを想像して頂けたらいいです。
次にホールですがこちらは原型という言われ方をしたりします。つまりスパイスを乾燥させてそのままの形を残したものですね。こちらは日持ちも含めて色々な効果があるのですがそれはまた別の機会に書こうと思います。
そして最後にパウダーです。先程説明したホールを細かく砕いてパウダー状にしたものをさします。
それぞれにメリットがあるのですが、今はまず形状の違いを理解して頂けたらいいのと、上に挙げたクミン、コリアンダー、ターメリック、レッドチリ4つのスパイスはパウダーを買って下さいって事ですね。
■人生で初めてスパイスから作るチキンカレー
パウダースパイスを手に入れたら早速カレーを作って行きましょう。不安な顔が見えますが大丈夫です。誰しも初めては有ります。挑戦しなければそれはいつまでも初めてのままです。一度でも作ってしまえば成功しようが失敗しようがその時点で初めてではなくなります。大前進です。
調理器具をそろえよう
- 厚手の鍋を用意しましょう。アルミやステンレスの鍋がベストですが、なければフライパンでもOKです。経験上ホーロー鍋は向いていないです。
- まな板、包丁は必須です。なければ買って下さい。今後の人生がきっと豊かになります。
- 木ベラが欲しいのですがなければ何か混ぜられるものを用意します。
食材をそろえよう
- 鶏肉 500g 3㎝角にカット
- 玉ねぎ 1玉 みじん切り
- ニンニク 1欠片 極小みじん切り
- ショウガ 1欠片 極小みじん切り
- トマト 1玉 3㎝角にカット
- サラダ油 大1
- 塩 小1
スパイスをそろえよう
- クミンパウダー 小1
- コリアンダーパウダー 小2
- ターメリックパウダー 小1/2
- レッドチリパウダー 小1
実際作ってみましょう
- 厚手の鍋にサラダ油を入れて火をつけます(強火)
- 油から薄煙が出たら玉ねぎを入れて混ぜます
- 玉ねぎに火が入ったらニンニクとショウガを入れます
- ニンニクとショウガの香りがたったらトマトを入れます
- トマトが煮崩れたら中火にします
- 焦がさないように油が浮くまで丁寧に炒めます
- スパイスと塩を入れ軽く炒めます
- 鶏肉を入れて軽く混ぜます
- 蓋をして5分蒸し焼きにします
- 鶏肉に8割火が入ったら水を200㏄加えます
- 沸騰したら弱火にして15分煮たら完成です
難しい事はいいませんが少しだけアドバイス
作り方を分かりやすく細分化したため工程数が多くなりましたが、その分1つ1つの工程が分かりやすくなっています。確実にこなして行って下さい。
玉ねぎをあめ色までと聞いた事があるかと思いますが、気にしなくていいです。水分をしっかり飛ばす事だけ考えましょう。
調理の最後に味見をして塩が足りなければ塩を足して下さい。逆に入れ過ぎたと思えば水を足して調整して下さい。
これでも上手く作れないという方は、もう一回挑戦してみて下さい。それでもダメだという方は上の作り方をもう一回よく読んでから挑戦してみて下さい。それでもダメだという方は問い合わせよりメールを下さい。それでもダメだという方はうちのワークショップに参加して下さい(コロナの影響で現在休止中)。
■スパイスの保存ってどうすればいいの?
密閉容器に入れ、冷蔵庫をさけた冷暗所に保存しましょう。開封後は半年を目安に使い切りましょう。
これです。これが正解なのは間違いないのですが、これは完全なる大義名分です。というかスパイスを売る側の責任として一番良い方法を伝えているという事です。これを守らなかったら責任は持ちませんよという責任逃れのような気もします。そういう意味では私もスパイスの販売時にはこう書いていますが、実際はそうは思っていません。こんな事を守って戸棚の奥の方に入れたらどうなると思います?スパイスの存在を忘れてしまい、その後随分時が経ちスパイスが遺跡のように発掘されるだけです。
ではどうやって保存すればいいのかと言いますと、キッチンにある塩の横に置いて下さい。スパイスを扱う者としてこんな事言うのはどうかと思うのですが、直射日光が当たろうが、湿度が高かろうが、塩の横に並べて下さい。塩の横と書いたのは別に意味はありません。砂糖の横でもなんでもキッチンにある一番使う調味料の横に並べて下さいという事です。その際にお気に入りの密閉容器に入れるというのもおすすめです。こうする事で少なくともスパイスを意識出来ます。
意識が出来たら、たまに開けて香りをかいで下さい。湿度?もちろん大敵です。でも構いません、たまに香りをかぎましょう。とてもいい香りがしますので心が安らぎます。これだけで購入した価値があると言うもんです。冷暗所でじわじわ香りが飛んでいくより、よっぽど有益だと考えます。さらに料理に使えればもう大勝です。
と、これはあくまで私の意見です。スパイスの販売時にこんな事はもちろん言いません。保証をするものではなく、忘れられるくらいなら劣化を選びましょうという事です。もちろんあくまで自己責任です。
■スパイスはどこで買えるの?
スパイスはどこで買えるの?最近ではスパイスも市民権を得て100均でも買えるようになってきました。非常に良い時代です。しかし、スパイスと言うのは香りが命ですのでなるべく新鮮な物を買いたいものです。そんな事をふまえてスパイスの購入におすすめの順番で紹介します。
一番良いのは現地での購入です。これが一番良いのはもちろんですがこの為にわざわざ出向くのも難しいですよね。
その次におすすめなのが輸入代理店ですね。私が知っている所ではアンビカトレードさん、神戸スパイスさんですね。こちらは私が担当者と直で話をして確認しているので間違いないですが、スパイス輸入代理店を名乗ってはいるけどOEMなんかで売っている所もあるので、まあ気になる方は直接聞いてみればいいかと思います。ちなみにこの2社の違いはアンビカさんが現地で包装されたものを輸入しているのに対して、神戸スパイスさんはロットで購入して日本で袋詰めしています。どちらがいいのかは分かりません。こちらは2社とも自社サイト持っておられるのでネットで購入可能です。ネックとしてはロットが大きかったり送料がかかったりは有りますね。
次に買うとすればインド食材屋さんとかスパイス専門店ですね。大手の輸入代理店から卸してもらって販売している所ですね。この辺も回転率がいいのでおすすめです。うちの店もカテゴリーとしてはここになります。しかもうちは通常営業で私が常に使っているので回転率は悪くないかと思います。上記に挙げた4つのスパイスをセットにして販売もしています。その他インド食材店はネットで調べて家の最寄りでいいかと思いますが、店員さんがやたらとスパイスに詳しかったり、店によって扱う物が結構違うので暇な時に巡ってみても面白いですね。スパイスに詳しい店員さんを見つけられたら大手で購入するよりメリットは大きいです。これは福岡の話になりますが効率よく回りたいなら箱崎はモスクがあるので、スパイス店も多いですね。福岡以外の事は知りません。どなたか詳しい方に聞かれて下さい。
そして最後はスーパーなんかのコーナーで売っているものです。こちらはやはり回転率が気になる所ですね。さらにスパイスに対しての知識(愛情)がない場合が多いので、管理はちゃんと出来てるのでしょうか不安になります。賞味期限だけを見ている気がしますが、一生懸命されてたら申し訳ないです。 100均なんかでもそろったりはしますがこちらも同じ理由でおすすめはしません。
と、ここまで書いといて全てをひっくり返しますが・・・
初めてであればどこで買ってもいいです。多少の鮮度の差なんて正直分からないと思いますし、それを気にして料理をする機会を逃す方が問題です。
■まとめ
今回は初めて買うスパイスから簡単なカレーの作り方、そして使ったのちのスパイスの管理の方法までをまとめてみました。あなたのおうちにスパイスの瓶が並んでいる光景を想像してみて下さい。それはとても鮮やかで素敵な光景だと思います。今日がスパイス導入の一つのきっかけになれればうれしいです。
■今回使ったスパイス
皆様の健康のためご家庭にもっともっとスパイスを
チャクラ 小川
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